健康コラム

Column

ノロウイルスについて

ノロウイルスは嘔気・嘔吐および下痢を主症状とする急性胃腸炎の原因ウイルスの一つです。牡蠣などの二枚貝の加熱不十分での喫食や、ノロウイルスが付着したドアノブなどへの接触を介して感染します。潜伏期間は24~48時間と比較的短いことが特徴です。感染力が非常に強く、インフルエンザウイルスやコロナウイルスに効果のあるアルコール消毒もノロウイルスには効果がありません。
予防策として牡蠣などは十分に加熱する。85~95℃で90秒以上の加熱でノロウイルスは感染力を失うとされています。またトイレの後、調理前、食事前にしっかり手を洗うことも大切です。

院内でノロウイルスの集団発生が疑われた場合には、遺伝子検査(PCR、LAMPなど)や、抗原検査(イムノクロマト法、酵素抗体法など)があります。検査費用は様々な条件により異なります(※下記参照)。

ノロウイルスにはワクチンがなく、治療は水分補給や点滴などの対症療法に限られます。そのため、周りの方々と協力して感染対策を実施することが重要です。ウイルスの特徴を理解して、感染症から身体を守りましょう。

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〈当院使用のノロウイルス抗原検査キット〉

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〈検査時間:約15分〉

※検査費用について
下記のいずれかに該当する場合は保険適用されます。

① 3歳未満の患者
② 65歳以上の患者
③ 悪性腫瘍の診断が確定している患者
④ 臓器移植後の患者
⑤ 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者

・自費の場合
検査料(ノロウイルス抗原定性)150点+免疫学的検査判断料144点 (合計約3000円)

これ以外に診察費用も自費になります。(点数は2022年2月1日現在)   

コラム執筆者:中央検査部 中川 彩、中村 悠介
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