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神戸労災病院は神戸市中央区北部の中核施設と位置付けられ、神戸市の医療体制の中核を担う病院の一つです。
当院での医師臨床研修では、基幹病院としての高度で総合的な医療機能を活用し、臨床研修医に対し、医師に要求される基本的臨床能力を身に付けさせるとともに、安全で、患者さんやその家族に対しても心の通った優しい医療を行える医師の育成を目指しています。
病院の理念は「良質で心のこもった医療を働く人と地域のために」であり、理念に基づく基本方針である「勤労者医療の推進」「良質で安全・高度な医療の提供」「患者の権利の尊重」「働き甲斐のある職場での病院使命の実現」に従い、For The Patientをモットーに患者さん中心の医療を遂行し、地域医療を支援しつつ、高度医療を実践しています。
初期研修医8名のうち、6名は管理型として当院において2年間の研修を、2名は神戸大学から協力型とし1年間の研修を行っています。
厚生労働省による臨床研修の基本理念に、「臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学および医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に付けることのできるものでなければならない。」とあります。当院での研修は、前記の理念に基づいた目標を達成するのにふさわしい研修病院であると自負しています。
その理由として挙げられるのが、当院で研修医が診療に当たる症例が極めて多彩で、多くの症例を経験できること。また当院では、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、糖尿病内科などの各分野に専門学会の認定医・専門医・指導医と認められたエキスパートが直接研修医指導に当たっており、幅広い分野における臨床経験が可能であることです。
一方、現在の細分化・専門化された医療の弊害も指摘されていますが、総合内科においては、一人の患者さんをトータルに診療できることが肝要であることを念頭に指導を行っています。
当院は316床であり、いわゆる大規模病院でありません。しかしながら、大規模病院でありがちな縦割りでおろそかな人間関係ではなく、ここには診療科を越えた密な人間関係が構築されており、それが研修医教育に非常に良い影響を与えていると考えています。
臨床医には、心( Humanity:豊かな人間性)、技( Art:臨床技能)、知( Physician Scientist:科学的思考能力)の三者が求められています。
個々の症例において、そこで起こっていることを丁寧に科学的に考察していきながら、一人一人の患者さんやその家族に真剣に向き合うことが、心技知の体得に重要であるとの認識を持ち、研修医指導に当たっています。
ぜひ、われわれと一緒に良い汗を流しましょう!!
民間医局レジナビWebに臨床研修プログラムの紹介動画が掲載されています。
プログラムの名称:神戸労災病院臨床研修プログラム
【1年目】
【2年目】
目的
医師として、プライマリーケアに対処しうる第一線の臨床医、あるいは高度の専門医のいずれを目指すにも必要不可欠な診療に関する、基本的な知識、技能及び態度の習得を目的とする。
1年目の研修
2年目の研修
原則、研修医1名に対し指導医1名、もしくは指導医の指導のもと上級医が研修医を指導する。
神戸市中央区籠池通4丁目1番23号
神戸労災病院総務課 初期臨床研修係
電話:078-231-5901
FAX:078-242-5316
ホームページ URL:https://www.kobeh.johas.go.jp
メールアドレス:rosai@kobeh.johas.go.jp
アルバイトは厳禁です。
神戸労災病院における研修の様子とその特徴について、4月から実際に勤務している初期研修医1年次の先生方にお話を伺いましたのでご紹介します。
病院探しは実際にその病院に行くのが一番大切だと学生時代に感じました。説明会では分からないそれぞれの病院の雰囲気があります。ぜひ一度見学に来てみてください。
316床の神戸労災病院は診療科間の垣根が低いため他科への相談がしやすく、病院全体がまとまった雰囲気です。初期研修を通して、プライマリケアを身につけるのであれば、一つの診療科を回っている間の他科との風通しの良さや複数の科の知識を得る機会の多さは診断能力を高めるのに重要だと実際に研修をしていて思います。
上級医の先生方や医療従事者の方々がどのような動きをしているのかが分かりやすく、病院の歯車の一つとして働くにはどうすればいいのか自分で考えて動きやすい環境です。患者さんが病院内でどういった医療を受け、何をゴールとして治療を進めるのかを考える上で、神戸労災病院の規模は研修に適していると思います。
先生方は教育熱心で優しい方が多く、レクチャーを受けたり、手技の指導を受けたりする機会が十分にあります。病院全体が温かい雰囲気で医療従事者の方々も研修医のフォローをしてくれます。また、一つの科を基本的に一人で周ることになるため、経験できる症例数も多いです。
担当患者さんの人数が適度であることが自分で勉強し、身体診察や問診を行う時間を確保しつつも患者さんと向き合うことにつながります。研修医になると、医療以外の業務もこなしたうえで、日々変化するプロブレムに対応する必要があります。人数が多すぎると一つ一つに対応するのが難しくなることもあるでしょう。患者さんに向き合う時間が多いことで次の方針を考えやすく、研修を楽しんで行うことができます。研修医と学生の最大の違いは患者さんの治療のゴールを主体的に考えられるという点で神戸労災病院の研修はとても魅力的だと考えています。
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